子どもの時期に矯正治療を行う場合、成長発育をコントロールすることにより、骨格のバランスを改善することができます。
しかし、成長期を過ぎてしまうと骨格的なズレが大きい場合、歯並びの矯正治療だけでは噛み合わせの改善が難しいのです。その場合、外科矯正治療が適応になります。
矯正歯科医と口腔外科医が連携して治療を行います。
まず、電話などで予約を入れてください。お口の中をチェックして写真を取り、その写真を見ながら咬み合わせの状態、予測される治療期間や内容、費用、装置について院長より説明があります。 |
お口の中の写真、お顔の写真、レントゲン、歯型や咬み合わせなど矯正治療に必要な資料をとらせていただきまして、その結果をこちらで分析させて頂きます。 |
検査結果をもとに具体的な治療方針を検討します。1週間後に治療方針、期間、費用について詳しい説明を受けます。 |
バンドやブラケットなどの装置を用いて、本格的な治療がスタートします。4週間〜6週間に1回のペースで来院して頂きワイヤーやゴムの交換、ワイヤー調節などを行います。 |
手術をする病院の口腔外科を受診して、全身検査を行います。
手術方法と咬み合わせの最終確認を行います。
手術の1〜5日前に入院します。
手術は口の中から全身麻酔下で行われ、顔に傷は残りません。
手術後1〜2週間ほどで退院となります。術後しばらくは口が動かしにくくなります。
咬み合わせを仕上げます。
咬み合わせや歯並びがきれいに整ったら、矯正装置を全て外します。しかし、治療が終わってから1年程はまだ安定していないので、歯が矯正前の位置に戻ろうとします。それを防ぐ為に、取り外し式のリテーナーを使って頂きます。 なるべく長い時間使って頂くと治療後のよい状態が維持できます。保定期間はだいたい3ヶ月〜1年に1度来院して頂き、経過を観察します。 |
通常の矯正治療は自費診療となり、保険ではできません。ですが、唇顎口蓋裂などの先天性疾患や外科矯正治療の場合には、認定医療機関でのみ矯正治療を保険で行うことができます。もちろん口腔外科で行う外科矯正手術も、保険適用です。
以前は大学病院などの入院設備を持つ、ごく限られた医療機関でしか保険診療は認められていませんでした。しかし平成9年より矯正専門医院など外科矯正の実績のある院には、認定制で保険診療ができるようになりました。
設定医院の数は横浜市でも40医院程度と少なく、医療広告には色々な規制があるため一般にはあまり知られていません。そのため治療を諦めている人も多いようです。
噛み合わせの改善は口元を美しくバランスよく整えるだけでなく、しっかりと良く噛める歯並びを作ることで、食べやすくなったり発音がはっきりしたりと、健康や生活の質を高めることができます。ぜひ顎のズレに悩んでいる人がいたら教えてあげてください。
手術には様々な方法があります。代表的な手術の方法は次のようなものです。
下顎骨を縦にスライドカットして前後左右にずらしてミニプレートで固定します。 |
下顎骨を縦にスライドカットして前後左右にずらしてミニプレートで固定します。 |
骨格のズレが大きい場合、上下顎を手術で移動し、ミニプレートで固定します。 |
手術によって移動させた骨を固定するために、チタン製のミニプレートとスクリューを用います。
チタンは生体緩和性に優れておりアレルギーは無いと言われていますが、手術後6〜12ヶ月後に除去するのが一般的です。
その際に追加の手術(オトガイ形成術など)を合わせて行うこともできます。
チタン製のミニプレートとスクリュー |
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オトガイ形成術 |
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